はじめに
しばらく書かない間に普段使ってるエディタやAIの使うやつが様変わりしたので一旦まとめてみる。
対象読者としてはシステムエンジニアが参考になるかなと思う。
本当はもっと記事もわけて細かく解説すべきなのかもしれないが、一旦これで。
テキストエディタ
コード以外のテキスト用途は大体これで行う。
起動速度が命。
サクラエディタ
Windowsでの王道。メモリが10MBもない程度には軽い。
サッとメモを取る時とかによく使う。
CotEditor
Macで使う軽量テキストエディタ。
起動は早い。少なくともOSデフォルトのエディタよりは。
Sublime Text
Windows、Mac問わずに使えるエディタ。
日本語化するのにちょっと手間がある点がネックだが、起動は早い。
Markdown形式の入力ができるエディタ
Obsidian
markdown形式で多数のメモをまとめられるやつ。
ライブプレビューが有効で無料なのは多分これが唯一のやつ。
他はおそらくサブスク課金が必須か画面分割プレビュー。(VSCodeは分割プレビュー)
主要なPC・スマホに対応しておりプラグインも多数、それでいて比較的軽い。
欠点は同期について有料版を使うかOSごとに限られたクラウドストレージしか使えない点。
プラグインを導入すればあるていどは解決する(自分はGitHubのプライベートリポジトリ経由で同期させてる)
Notion
個人利用なら無料・無制限で使い放題だが、人とシェアすると途端に制限がかかって有料版(人数分)に入らないと使えない。
単純なメモとしてだけではなく表計算(データベース機能、jsっぽい関数や数式も使える)や画像やWebページの直接埋め込みも可能。
API経由で読み込み・更新などもでき、個人利用だけなら実質無限ストレージとしても使える(無料版では1ファイルあたりの容量に厳しい制約あり)
俺はこれを使ってブログの記事を書き、API経由でその記事を取得して静的サイトジェネレーターを使ってブログを構成している。静的サイト(生HTML)なのでくっそ早い。
元々ついてなかったコメント機能(これもNotionデータベース管理)は自分で開発してつけた。
このブログもNotionを使って書いている。
欠点は再三言っているが見出しが3までしかないこと。
他のアプリは3まではメニューがあり、それ以降は非表示だが内部的にはちゃんとあるらしく書式が反映される。
Googleドキュメント
ここ1年でmarkdown形式の入力に対応するようになった。
Wordの文書のような見た目だが、それをオフにして画面いっぱいに広がるmarkdownエディタ的な使い方ができる。
見出し3までしか見えないが、実は「####」のように入力すれば見出し4~6も使える
エディタ(コーディング)系
Visual Studio Code
言わずとしれた王道エディタ。
最近は派生エディタも多いが、MSアカウントやGitHubアカウントと連動して設定を複数端末で同期できる点は相変わらず優秀。
その設定を他エディタでimportできたりもするので、設定の同期のHUB目的で使ってる感じ。
Cursor
一番の推し。有料版(月$20)
無料版でもそれなりに使えるが、有料版で解禁されるCompose機能が優秀。
チャットで頼めばだいたい面倒を見てくれるが深いバグの検出はまだまだ難しそう。
それとComposer(Agent)はリファクタリングに弱い。
リファクタリングさせようとしたら指示してない部分まで勝手に変えだす始末(元コードがLinterエラーとかになってたケースもあれば、なぜ変更したのか理由がわからないものまである)
Composerは重量モデルしか使えないので、使い分けしないとあっという間に500が来る(俺は初日50くらいいった)
昨日のアプデで軽量モデルのComposer Agentが解禁されていた。
エディタ上のルールに加えてプロジェクトごとのルールも設定できる。
これによって他の人と設定を共有するのも案外できたりする。
使用できるモデルは多数だが分類としては2種類
軽量AI→cursor-small, gpt4o-mini
重量AI→その他(GPT4o, o3-mini, Gemini, Claude3.5 Sonet, DeepSeekなど)
料金については
無料版は軽量AIが500(以降スロー)、重量が数回~数十回(以降呼び出せない
有料版は軽量が無制限、重量が500回(以降スロー)
APIキーを設定すれば有料無料問わずに呼び出し回数による制限を回避できる
追加で従量課金にすることもできる
Claude3.7が来たと思ったらもう使えるようになっていた
Windsurf
Codeium(拡張機能)を開発してるとこが出したCursorのようなAI搭載型のVSCode派生エディタ
無料版でもCursorでいうComposerが使える(ただし月5回)
有料版は$15でCursorと同じく月500回リクエストなので若干コスパは良い。
Zed
最近出てきたAtomエディタの後継。
コードエディタとして十分実用的な性能ながら、軽量エディタ並みの起動速度を誇る。
欠点はWindows版が公式では存在しないこと。
Rustのビルド設定を変えてビルドすればとりあえず動くが、やはりビルドの手間とアプデが少し面倒ではある。
Windowsで使ってみたい方は過去にWindows向けビルドをした話を載せているのでそちらを見てみてほしい。
カレンダー・タスク管理系
TickTick
長いこと有料版を愛用している。(最近ちょっと高いけど・・・)
繰り返しに関するオプションが自分の知る限り最も多く、タスク登録時の日時やタグをテキスト入力から認識してくれる点が嬉しい。
習慣管理ができるのも嬉しい。薬飲み忘れとか防止できる(無料版は5件まで)
TickTickとNotionを連携し、タスクの履歴や進捗を同期して後から見返したりできるようにしてる。
昔は外部ツール(Zapierなど)を使わないとできなかったが、今は公式で対応しているらしい。(まだやってない)
Windows, Mac, iOS, Android, ChromeOSなど、OSやスマホPC問わず、さらにWeb版も使えてChrome拡張機能としても存在している。
この対応プラットフォームの多さが魅力の1つでもある。
Googleカレンダー&Google Todoリスト
普段の予定管理用。
Todoリストと連携できる点は便利だが、予定はGoogleカレンダーにいれてタスクはTickTickで管理するというやり方になっている。
Googleカレンダー上で表示されないのは不便かもしれないが、TickTickにもカレンダーはあるのでそちらで確認することもある(TickTickのカレンダーは有料限定)
Todoist
過去に無料版・有料版ともに利用していたが、TickTickの方が便利かつ安い(最近はそうでもないかも)ので使わなくなった。
Microsoft ToDo
職場など、使えるアプリが限られる時にしぶしぶ使う。
まぁデフォで入ってると思うし。
チャットAI系
ChatGPT
なんだかんだ使ってる。無料版でも制限付きだがo3-miniが使えるのでほぼ困らない
Plusはがっつり推論モデルなどを使う場合向け。少ないなら無料でも良いと思う
ProはDeepResearchやo1-proを使いたい人向けって感じ(使ったこと無いので体感は不明)
Gemini
ほぼ使わない。ChatGPTやClaudeがサーバー落ちた時に使うくらい
あとはGoogle AI Studio経由で無料のAPIが使えるらしいので、他用途にも使えるかもしれない。
Claude
これも無料版。コーディング性能はChatGPTより高いと感じる。
1ファイルという縛りはあるがたのめばWeb上でテトリスを作って動かしてくれたりする。
コーディング支援AIとしては評判が高い。
ただのAIチャットというだけでなく、Windows/MacアプリでMCPという仕組みを利用でき、PC操作を自動化することができる。
実は昨日Claude3.7 Sonetが出た
特定用途に特化したAI
GenSpark
検索系のAI。
そこそこ遅いのと、DeepResearchとかができなかった記憶。
最近使ってない。
Perplexity
数回だけだが無課金でもDeepResearchが可能
でもいうて自分はググるだけで大半が解決するので、まだそんなにメリットは感じていない。
Google検索(AI出力)
Google検索はよく使ってるので、AI出力も自然と使ってる感じ。
NotebookLM
ドキュメントを要約できるが、ローカルで読み込ませたいドキュメントが基本なく、Web上のドキュメントだと他のAI検索エンジンでいいので使ってない。
トレーニングに利用されない(らしい)ので、ワンチャン自分のObsidianのワークスペースを読み込ませるのはありかもしれない
Notion AI
Notion上におけるNotebookLM相当の機能と、AIライティング機能(ChatGPTに出させてそのままNotion上に保存とかができる。
前者の機能は優秀(GPT4相当?)だが、後者はGPT3.5くらいで体感止まってる。
自分のブログのコメントをNotionのデータベースで管理してるので、不適切な発言とかをNotionAIで判定させてブロックみたいなことをさせたがったがうまくいかなかった。
プロンプトを多数変えてもダメだったので内部モデルが変わらないとこの状況は変化しない気がする
VSCode拡張(AI)系
GitHub Copilot
最近無料で使えるようになった(使用量制限付きだが)
チャットやCopilot Edit(自動編集)がそなわって勢いはあるが、だいたいの昨日は先駆者がいるという印象。
使う場合、月額で試して本格的に使いたいと思ったら年額にするのがおすすめ(ちょっと安くなる)
Amazon CodeWhisperer
GitHubCopilotが有料だった頃に使ってた。
遅いが一応無料。
AmazonQの方は有料だったと思うので注意。
AWSアカウント必須。
Codeium
使ったこと無いのでわからん。
一応無料でも入力補完は使えるらしい
Clineおよびその派生
APIを入力してGitHubCopilotみたいなことが使える。
エージェントはそれなりに優秀らしいが実質的な従量課金(APIの料金)なのが唯一ネック
AIアプリ構築系
V0
Next.jsを開発しておりホスティング業もやってるVercelが開発したやつ
開発元だけあってNext.jsとReactにはやたら強い。
ただ他フレームワークを使わせるとWeb上でプレビューができない。
無料版でもそれなりのリクエストが可能。日リセットなので毎日コツコツ進めていくといい。
画像を読み込ませてそのとおりに画面作ってもらうこともできる(若干違うものができるが)
ただ一度エラーが起こるとなかなか修復できない
Bold.new
Next.js以外にも対応している。
これもリクエストは日リセット。
画像読み込ませるのも可能。
ローカルで動くBolt.diyというプロジェクトもある(APIキーが必要)
AIアプリ構築系の中では一番評判がいい
一度エラーが起こるとV0以上に修復できない
Replit Agent
無料で使えるって記事みたが使えないような気がする
エディタは使えたがAIでアプリ生成みたいなのができない。
さいごに
最近使ってるものをまとめてみたがどうだろうか。
有名どころは大体触っているのでここに載せてないものも正直あるが、参考になれば幸いだ。